成分と栄養素
おすすめDHAサプリランキング6選は?DHAの効果を引き出す方法も紹介
健康スペシャルティ
公開日 2024/10/28
最終更新日 2025/01/13
脳や神経系に含まれるDHA。健康に欠かせないDHAサプリメントの選び方を詳しく解説。食事で不足しがちな必須脂肪酸を、効果的に補える自分に合ったサプリが見つかります。
DHAは「脳の栄養」と呼ばれ、健康維持に欠かせない脂肪酸です。しかし、その効果はそれだけではありません。実は、さまざまなリスク防止にも重要な役割を果たしています。
青魚に多く含まれる成分で食事からの摂取が欠かせない栄養素ですが、毎日魚を摂るのは難しくサプリメントで補うのがおすすめです。しかし、DHAのサプリメントは数多くのメーカーから販売されており、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、DHAサプリメントの選び方とおすすめ商品をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
DHA(ドコサヘキサエン酸)とは?
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、人体ではこの脂肪酸を十分に生成することができないため、食事を通じて摂取することが推奨される「必須脂肪酸」の一種とされています。DHAはオメガ3系脂肪酸の一つであり、主に魚油に多く含有されています。
世界を見ても、FDA(米国食品医薬品局)ではDHA・EPA(エイコサペンタエン酸)などのオメガ3脂肪酸の摂取を推奨し、EFSA(欧州食品安全機関)でも、摂取基準量を定めています。
DHAは「脳のための栄養素」とも称されるほど、脳の健康維持に不可欠な成分です。DHAは細胞膜の重要な構成要素であり、特に脳や神経系に豊富に存在し、胎児期や幼児期の発達過程において欠かせない役割を担っています。
最新の研究では、DHAにはさまざまな健康効果があることがわかっています。
効果があるDHA摂取推奨量
厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(2025年版)』では、DHA・EPA・α-リノレン酸などのn-3系脂肪酸の推奨摂取量が性別・年齢ごとに定められており(表1)、成人男性で1日約2.2~2.3g、女性で約1.7~2.0gの摂取が望ましいとされています。
これらの必須脂肪酸は体内での合成が不十分なため、食事からの適切な摂取が重要です。
DHAやEPAの不足は皮膚炎などの健康問題を引き起こす可能性がありますが、過剰摂取は出血のリスクを高めるおそれがあります。また、特定の医薬品との相互作用が報告されているため、既往歴がある場合や薬物療法中は医師に相談してから摂取することが賢明です。
適切な量のDHAやEPAを摂取することは健康維持に重要であり、推奨摂取量を参考にバランスの取れた食生活を心がけることで、健康的な生活を送ることができるでしょう。
表1. オメガ3脂肪酸(DHAを含む)の食事摂取基準(g/日)(1)
年齢 | 男性(g) | 女性(g) |
---|---|---|
1~2歳 | 0.7 | 0.7 |
3~5歳 | 1.2 | 1.0 |
6~7歳 | 1.4 | 1.2 |
8~9歳 | 1.5 | 1.4 |
10~11歳 | 1.6 | 1.7 |
12~14歳 | 2.2 | 1.7 |
15~17歳 | 2.2 | 1.7 |
18~29歳 | 2.2 | 1.7 |
30~49歳 | 2.2 | 1.7 |
50~64歳 | 2.3 | 1.9 |
65~74歳 | 2.3 | 2.0 |
75歳以上 | 2.3 | 2.0 |
妊婦 | - | 1.7 |
授乳婦 | 1.7 |
DHAの効果的な摂取方法
『食品成分データベース』(文部科学省)をもとに、各食品に含まれるDHAの量を一覧にまとめました。
食品(100gあたり) | DHA(mg) |
---|---|
まぐろ | 4,000 |
さば | 2,600 |
さんま | 2,200 |
ぶり | 1,700 |
うなぎ | 1,300 |
さけ | 1,100 |
いわし | 980 |
卵黄 | 230 |
牛肉 | 87 |
豚肉 | 61 |
鶏肉 | 30 |
DHAは主に青魚に豊富に含まれており、肉類にも微量に含まれていますが、魚と比較するとその量は非常に少ないことがわかります。したがって、DHAを効果的に摂取するには、日々の食事に魚を取り入れることが推奨されます。
しかし、毎日の食事に魚を取り入れるのが理想的ではあるものの、魚料理の準備には手間がかかるものです。また、調理方法によってはDHAの量が大幅に減少してしまうことも気をつけるべき点で、焼く場合は2割程度、揚げる場合は6~7割もの量が失われてしまいます。
さらに、コスト面を考慮すると、手軽に食べられるサバの缶詰でも1缶あたり200~300円と比較的高価であり、毎月の食費を圧迫するおそれがあります。一方、サプリメントは商品によって価格差があるものの、1日あたり数十円程度で摂取できる商品もあります。
そのため、毎日の食事からDHAを摂取することが難しい場合は、コスト面からもサプリメントを活用することがおすすめです。
おすすめのDHAサプリ飲むタイミング
オメガ3脂肪酸であるDHAとEPAは、それぞれ体内で異なる役割を果たしています。
DHAは主に脳や網膜の健康に寄与し、神経系に重要な働きをする一方、EPAは主に心血管の健康に役立つとされています。多くの場合、これらの脂肪酸はサプリメントで一緒に摂取されることで、相乗効果を発揮すると考えられています。
DHAサプリメントの吸収を良くするには、食事と一緒に摂取することが推奨されています。特に、脂肪分を含む食事と一緒に摂ると、脂溶性のオメガ3脂肪酸の吸収が促進されます1)。
また、毎日同じ時間にDHAサプリメントを摂取することで、体内のDHA濃度を一定に保つことができます。これにより、DHAの効果を最大限に引き出すことが期待できます。
DHAサプリメントの選び方
DHAサプリメントを選ぶ際にチェックしておきたい3つのポイントを紹介します。
1. 1回に摂れるDHA量をチェック
DHAの目標摂取量は成人男性では2.2~2.3g程度、女性は1.7~2.0g程度です。
DHAサプリメントは数多く販売されていますが、その配合量はさまざまです。一般的なサプリメントでは、1回あたりの摂取量が200mgから1,000mgの範囲となっています。
ご自身のライフスタイルを考慮し、不足分を補える量のDHAを摂取できることが必要です。
2. DHAの「濃度」をチェック
DHAサプリメントの原材料となる魚油に含まれるオメガ3脂肪酸(DHAを含む)の「濃度」も重要なポイントです。簡単にいうと、濃度は割合です。例えば、「一粒ソフトカプセルにある1000mgの精製魚油」と表示されているDHAサプリメントは、その中に200mgのオメガ3脂肪酸が含まれることがあります。
この場合、オメガ3脂肪酸は精製魚油の総量に対する割合として「オメガ3脂肪酸の濃度は20%」という形で理解できます。他の800mgは、不明な脂質で構成されます。
低濃度のDHAサプリメントを摂取するため、逆に余分の脂質を撮るのはお体に悪影響を与えるかもしれません。高濃度のDHAサプリメントを買いましょうか。
3. EPAが含まれているかどうか
DHAと同じオメガ3脂肪酸の一種であるEPAが含まれていると、さらなる健康サポートが期待できます。
製品によっては、DHAの配合量が多いもの、EPAの配合量が多いものがあるので、意図する健康目的に応じて選ぶのがコツです。
4. 飲みやすさやコストも確認
サプリメントは継続することが大切なので、続けやすい商品であることも重要です。
主に「形状(大きさ)」「価格」はチェックしたいポイント。商品によってはかなり大きなカプセルの場合があるので、大きなものを飲み込むのが苦手な方は注意です。
基本的には飲み続けた方が健康効果があるため、負担にならないコストに収まるかも併せて確認してください。
人気のDHAサプリメントランキング
世の中には数多くの商品がありますが、ECサイトの売れ筋ランキングや成分の含有量の観点からおすすめ商品をピックアップしました。
1. DHA&EPA+ビタミンD(ダイケンバイオメディカル)
【高濃度フィッシュオイルで効率よくオメガ3を摂取】
オメガ3の濃度は業界最高水準の84%に達しており、1日たった4粒で必要なオメガ3をしっかりと摂取できます。さらに、高濃度・高吸収率を誇るrTG形態を採用し、吸収率は124%に達し、効率的かつ安定的にオメガ3を補給できます。
形状 | 粒 |
---|---|
原材料 |
EPA・DHA含有精製魚油(ドイツ製造)/ゼラチン、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンD |
内容量 | 120粒 |
1日あたり摂取目安量 | 4粒 |
オメガ3脂肪酸濃度 | 84% |
● 詳細を見る
2. DHA&EPA+セサミンEX(サントリー)
【DHAを含む8成分を1粒にぎゅっと凝縮】
食事だけでは摂取が難しい青魚のDHA・EPAやゴマの稀少成分セサミンをはじめ、厳選した8種類の成分を一度に摂れるサプリメントです。品質管理を徹底しており、安心してお使いいただけます。ただし、一部の濃度については記載がないため、ご購入前に気になる点があればご確認ください。
形状 | 粒 |
---|---|
原材料 | DHA・EPA含有精製魚油(国内製造)、ビタミンE含有植物油、米胚芽油、セサミン/ゼラチン、グリセリン、トコトリエノール、ビタミンD |
内容量 | 120粒/240粒 |
1日あたり摂取目安量 | 4粒 |
オメガ3脂肪酸濃度 | 不明 |
3. ディアナチュラゴールド EPA&DHA(ディアナチュラ)
【EPA・DHAを配合した機能性表示食品】
機能性関与成分:EPA:600mg、DHA:260mgを配合。中性脂肪を減らす作用のあるEPA、DHAは、中性脂肪が高めの方の健康に役立つことが報告されています。
形状 | 粒 |
---|---|
原材料 | EPA含有精製魚油/ゼラチン、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE)油、米胚芽油、セサミン/ゼラチン、グリセリン、トコトリエノール、ビタミンD |
内容量 | 360粒 |
1日あたり摂取目安量 | 6粒 |
オメガ3脂肪酸濃度 | 不明 |
4. スーパーフィッシュオイル(ネイチャーメイド)
【「オメガ3脂肪酸」を含んだフィッシュオイル1200mg配合】
日本国内マルチビタミン売上No.1の製薬会社が販売する製品。機能性関与成分:EPA:162mg DHA:108mgを配合。EPA・DHAは、血中中性脂肪の上昇を抑えることが報告されています。
形状
|
粒
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---|---|
原材料
|
精製魚油(さばを含む)、ゼラチン/グリセリン、酸化防止剤(V.E:大豆を含む)
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内容量
|
90粒
|
1日あたり摂取目安量
|
1粒
|
オメガ3脂肪酸濃度
|
不明
|
5. DHA&EPA(ファンケル)
【累計164万袋を販売しているファンケル】
「DHA」と「EPA」を合計で500mg配合。さらに酸化しやすいDHAを「オリーブ葉エキス」により保護。独自の配合で4.2倍の吸収量を実現している製品。
形状
|
粒
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---|---|
原材料
|
DHA含有精製魚油(国内製造)、オリーブ葉エキス末、加工デンプン、グリセリン、グリセリンエステル、ゲル化剤(カラギナン)、リン酸ナトリウム、酸化防止剤(ビタミンE、カテキン)
|
内容量
|
150粒
|
1日あたり摂取目安量
|
5粒
|
オメガ3脂肪酸濃度
|
不明
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6. DHA&EPA(小林製薬)
【クリルオイルを配合。たった1粒で、DHA125㎎、EPA16㎎】
DHA・EPAだけでなくクリルオイルも配合。
形状
|
粒
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---|---|
原材料
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DHA含有精製魚油(国内製造)、オキアミ抽出物、ハープシールオイル/ゼラチン、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE、カテキン)
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内容量
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30粒
|
1日あたり摂取目安量
|
1粒
|
参考資料:
- M. Plourde et al. The American Journal of Clinical Nutrition. 2014, 100(1), 117-125.
- オメガ3脂肪酸の効果とは?オメガ3脂肪酸の幅広い効能や摂取量の目安などを詳しく解説!